ジョグジャカルタを訪れたら、ぜひ足を運んでみたいのが地元の市場(Pasar)です。
市場には野菜や果物、魚や肉といった生鮮食品をはじめ、伝統菓子やスパイス、日用品などが並び、地元の人々の暮らしを身近に感じることができます。観光地とはまた違った、ジョグジャカルタの日常の風景に出会える場所です。
特に朝の市場は活気にあふれています。ジョグジャカルタの人々は朝が早く、市場もまだ暗いうちから営業を始めます。新鮮な食材を買い求める人々や、朝食を楽しむ人々で賑わう様子は、市場散策ならではの楽しみです。
一方で、生鮮食品を扱う店の多くは10~11時頃になると店じまいを始めます。市場本来の活気を楽しみたい方は、できるだけ朝早い時間帯の訪問がおすすめです。
今回は、観光客でも訪れやすく、それぞれ異なる魅力を持つジョグジャカルタのおすすめ市場をご紹介します。

1. Pasar Beringharjo(ブリンハルジョ市場)| ジョグジャカルタ最大級の定番市場
マリオボロ通りに面したジョグジャカルタ最大級の市場。
生鮮食品、伝統菓子、スパイス、バティック、雑貨、伝統衣装まで何でも揃い、「まず一つだけ市場へ行くならここ」と言える定番スポットです。
生鮮食品は午前まで バティックや雑貨などは9-10時くらいから営業を始める店が多いです。
市場内には古くから営業する食堂や屋台も多く、買い物だけでなくローカルグルメ巡りも楽しめます。
ブリンハルジョ市場のおすすめフード
- Es Dawet Mbah Hari
市場内で長年親しまれている人気店です。マリオボロ通り側の入口から入ってすぐ、1階の一番北側の通路沿いでおばあちゃんが座って販売しています。看板もありません。
ココナッツミルクとヤシ砂糖のシロップに、米粉から作られた緑色のゼリーを合わせた伝統的な冷たいデザート「ダウェット」を味わえます。市場散策の休憩にもぴったりです。 - Sego Empal Bu Warno
ブリンハルジョ市場3階(Lantai 2)東側にある食堂です。
市場内で朝から営業する食堂です。柔らかく煮込んだ牛肉(エンパル)をご飯と一緒にいただく、ボリュームのあるジャワ風朝食が人気です。地元の人々に混じって朝ご飯を楽しめます。
市内にいくつか支店があり、私も時々食べに行ったり、テイクアウトする常連です。 - Nasi Soto Pithes Mbah Galak
ブリンハルジョ市場2階(Lantai 1)にある人気のソト店(スープ)です。
鶏肉または牛肉のソトを選ぶことができ、「Pithes(ピテス)」とは唐辛子を指で潰して器の縁に添える独特のスタイルに由来しています。辛さを加えながら食べる熱々のスープは、朝食や昼食にもぴったりです。店名の「Mbah Galak(凶暴なおばあさん)」は初代店主の愛称から付けられたもので、現在は3代目が営業しており、気軽に利用できます。怖くはありません。お好みで揚げテンペを追加するのもおすすめです。
ブリンハルジョ市場のアクセス
📍Google Map
住所:Jl. Margo Mulyo No.16, Ngupasan, Gondomanan, Kota Yogyakarta


2.Pasar Ngasem(ガセム市場)|ローカル朝ごはんを楽しめる人気市場
タマンサリ近くにある市場です。
外国人観光客にはあまり知られていませんが、インドネシア人旅行者の間では朝ごはんスポットとして人気があります。特に土日祝日の午前中は、ローカルフードや伝統菓子の屋台が市場周辺にずらりと並び、多くの人で賑わいます。ジャワならではの味を気に楽しめるため、食べ歩きが好きな方にもおすすめです。週末朝7-9時くらいがお勧め。
ガセム市場のおすすめフード
- Wingko(ウィンコ)
ココナッツともち米粉で作る、もっちりとした食感の伝統菓子。素朴な甘さでおやつにもぴったりです。朝の市場では焼きたてが食べれます。 - Sate Koyor(サテ・コヨール)
牛の腱に近い部位を甘辛く煮込んでから焼いた串焼き。独特のコリコリとした食感が特徴です。 - Apem(アペム)
ほんのり甘く、ふわっとした蒸しパンのような伝統菓子。朝食やおやつとして親しまれています。 - Leker(レケル)
薄く焼いたパリパリの生地にチョコレートやバナナを包んだローカルクレープ。子どもから大人まで人気があります。 - Klepon(クレポン)
もちもちの団子の中にヤシ砂糖のシロップが入った伝統菓子。一口かじると甘いシロップがとろりと広がります。 - Jenang Gempol(ジェナン・グンポル)
米粉で作った柔らかい団子を甘いココナッツミルクでいただく、ジャワの伝統デザートです。
ガセム市場のアクセス
📍Google Map
住所:Jl. Polowijan No.11, Patehan, Kecamatan Kraton, Kota Yogyakarta



3.Pasar Pathuk(パトゥック市場)| 中華系食材が揃う市場
マリオボロ通りから一本西側にある市場です。
ジョグジャカルタでは珍しい中華系コミュニティの影響を受けた市場で、他の市場では見かけない食材や調味料も手に入ります。在住者にとっては非常にありがたい存在です。
市場の周辺には、ジョグジャカルタ名物「Bakpia(バッピア)」の専門店が並ぶバッピア通り(Jalan KS Tubun)もあり、お土産探しとあわせて訪れるのもおすすめです。
パトゥック市場のおすすめフード
- Martabak Telur Puyuh Bu Jumirah(マルタバッ・トゥルール・プユッ・ブ・ジュミラ)
市場入り口の外で販売。うずらの卵を使ったマルタバッ(インドネシア風おかずクレープ)の人気店です。薄い生地の中に卵や具材を包んで揚げ焼きにしており、外はパリッと、中はジューシーな味わい。軽食や食べ歩きにもおすすめです。 - Wedang Tahu Bu Kardi(ウェダン・タフ・ブ・カルディ)
市場入り口の外で販売。やわらかな豆腐に生姜風味の温かいシロップをかけていただく伝統的なスイーツです。優しい甘さと生姜の香りが特徴で、朝の市場散策や小腹が空いたときにもぴったりです。 - Nasi Kuning Muna Cung(ナシ・クニン・ムナ・チュン)
市場入り口で販売。いつも行列ができているので、すぐわかるはず。ターメリックで黄色く色付けしたご飯「ナシクニン」を楽しめる人気店です。鶏肉や卵、テンペなどのおかずと一緒に提供され、朝食として地元の人々にも親しまれています。
パトゥック市場のアクセス
📍Google Map
住所:Jl. Bhayangkara No.71, Ngupasan, Kec. Gondomanan, Kota Yogyakarta



4.Pasar Prawirotaman(プラウィロタマン市場)| 夕方からにぎわうフードコート
外国人旅行者にも人気のプラウィロタマン地区にある市場です。
2020年末に大規模改築が完了し、5階建ての近代的な市場へと生まれ変わりました。
周辺にはホテルやレストランが多く、市場で働く人々も外国人旅行者に慣れているため、ローカル市場が初めての方でも比較的訪れやすいのが特徴です。
最上階のフードコートは夕方頃から賑わい始め、地元の若者たちの憩いの場となっています。
プラウィロタマン市場のおすすめフード
- Lupis Ketan Mbah Hardi(ルピス・クタン・ムバ・ハルディ)|3階
もち米をバナナの葉で包んで蒸した伝統菓子「ルピス」の人気店です。もちもちとした食感のルピスに、濃厚なヤシ砂糖のシロップとココナッツをたっぷりかけていただきます。素朴ながらジャワらしい味を楽しめる一品です。 - TFP Kopi Warung(ティーエフピー・コピ・ワルン)|4階ルーフトップ・フードコート内
市場の上階にあるルーフトップカフェです。ジョグジャカルタの街並みを眺めながらコーヒーや軽食を楽しめます。市場散策の休憩にもおすすめで、夕方から夜にかけては地元の若者たちで賑わいます。
プラウィロタマン市場のアクセス
📍Google Map
住所:Jl. Parangtritis No.103, Brontokusuman, Kec. Mergangsan, Kota Yogyakarta



5.Pasar Legi Kotagede(コタグデ・レギ市場)| 伝統菓子探しにおすすめの市場
16世紀にマタラム王国の都として栄えたコタグデ地区にある伝統市場です。現在も地域の人々の生活を支える市場として親しまれており、その歴史は数百年に及ぶといわれています。
規模は大きくありませんが、古都コタグデならではの魅力が詰まった市場です。市場周辺には古い町並みや銀細工店、歴史的建造物が点在しており、散策とあわせて訪れるのもおすすめです。
お菓子屋さんでは、コタグデ名物として親しまれている伝統菓子の Kipo(キポ)、Yangko(ヤンコ)、Kue Kembang Waru(クエ・クンバン・ワル) などを購入できます。
生鮮食品売り場は午前10時頃まで、伝統菓子店は朝と夕方に営業していることが多いです。暑い時間帯には市場入口付近で販売される Tape(発酵キャッサバ)入りの Es Campur も人気です。
コタグデ市場のおすすめフード
- Kipo(キポ)
コタグデを代表する伝統菓子。もち米粉の生地でヤシ砂糖入りのココナッツを包み、香ばしく焼き上げます。一口サイズで食べやすく、コタグデを訪れたらぜひ味わいたい名物です。 - Yangko(ヤンコ)
コタグデを代表する伝統菓子。もち米粉を使ったもちもちの食感が特徴で、日本の求肥や餅菓子を思わせる味わいです。昔からコタグデの名物菓子として親しまれています。 - Kue Kembang Waru(クエ・クンバン・ワル)
花を模した形が特徴の伝統菓子。素朴な味わい。昔ながらの製法で作られており、コタグデの歴史と文化を感じられる一品です。
コタグデ市場のアクセス
📍Google Map
住所:Jl. Mentaok Raya, Purbayan, Kec. Kotagede, Kota Yogyakarta




6.Pasar Kranggan(クラガン市場)| トゥグ塔近くのグルメ市場
トゥグ塔近くにある市場です。
1階は一般的な市場ですが、2階にはおしゃれなフードコートがあり、近年は若者にも人気のスポットになっています。生鮮市場は午前中、2階フードコートは昼から夜にかけて賑わいます。
クラガン市場周辺には、早朝から営業する伝統菓子店やソトの名店、夜遅くまで賑わうアンクリンガンなどが点在しており、一日を通してローカルグルメを楽しめるエリアです。
クラガン市場のおすすめフード
- Bihun & Capjae Goreng Bu Kerni(ビーフン&チャプジェ・ゴレン・ブ・クルニ)
時間帯:朝8時頃~売切終了まで
ビーフン炒めとCapjae Jawa(ジャワ風チャプチャイ)を味わえるローカル屋台です。Capjaeは中華料理の影響を受けたジョグジャカルタの家庭料理で、薄く揚げた小麦粉と卵の生地、キャベツなどを炒め合わせた優しい味わいが特徴です。朝食や軽めの食事として地元の人々に親しまれています。 - Angkringan Kopi Joss Lik Man(アンクリンガン・コピ・ジョス・リッ・マン)
時間帯:夕方~深夜
熱々の炭をコーヒーに入れる「コピジョス/Kopi Joss」の元祖として知られる名店。夕方から営業を始め、夜になると多くの人で賑わいます。 - Soto Sampah(ソト・サンパー)
時間帯:朝~夜中
※Pasar Kranggan内ではありませんが、市場から徒歩圏内にある人気店です。
「Sampah(ゴミ)」という少し変わった名前ですが、もやしやキャベツ、春雨など様々な具材が入った人気のソト店です。朝食や昼食として地元の人々にも親しまれています。
ソトの記事も参照ください - Lupis Mbah Satinem(ルピス・ムバ・サティネム)
時間帯:早朝~売切終了
※Pasar Kranggan内ではありませんが、市場から徒歩圏内にある人気店です。
ジョグジャカルタを代表するルピスの名店。もち米を蒸して作ったルピスに、濃厚なヤシ砂糖のシロップとココナッツをたっぷりかけていただきます。朝早くから営業していますが、売り切れ次第終了となるため早めの訪問がおすすめです。
Netflixのドキュメンタリーシリーズ『Street Food: Asia』でも紹介され、現在では国内外から多くの人が訪れます。特に週末の早朝は行列ができることも珍しくありません。
クラガン市場のアクセス
📍Google Map
住所:Jl. Pangeran Diponegoro, Gowongan, Kec. Jetis, Kota Yogyakarta






7.Pasar PASTY(パスティ市場)| 動植物専門の市場
PASTYは「Pasar Satwa dan Tanaman Hias Yogyakarta」の略称で、動物と植物を扱う専門市場です。
バントゥル通りの道を挟んで東側が動物市場、西側が植物市場になっています。
観賞魚、鳥、小動物、観葉植物、多肉植物などが並び、一般的な市場とは一味違った雰囲気を楽しめます。
パスティ市場の見どころ
- 観葉植物エリア
- 蘭・多肉植物
- 観賞魚コーナー
- 鳥類販売エリア
パスティ市場のアクセス
📍Google Map
住所:Jl. Bantul No.1, Gedongkiwo, Kec. Mantrijeron, Kota Yogyakarta






効率よく観光も市場巡りもしたい方にはカーチャーターがおすすめです。





