ジョグジャカルタの名物ドリンク5選

ジョグジャカルタ名物のドリンクを5つご紹介します。

1.ウェダン・ロンデ/Wedang Ronde

ウェダン・ロンデは、ジョグジャカルタや中部ジャワ地方の伝統的ホットドリンクです。
ジャワ語で”Wedang”は「温かい飲み物」、”Ronde”は「丸いもの=白玉」を意味します。
ショウガ湯ベースに、白玉、コランカリンと呼ばれるサトウヤシの内胚乳の部分のシロップ漬け、小さく切った食パン、ピーナッツなどが具として入っている温かい飲み物です。ルーツは中国のようです。

涼しくなる日没後になると、道端にウェダン・ロンデの屋台が立ちます。
旅行者の方が行きやすいのは、マリオボロ通り、王宮北広場や南広場にでてる屋台です。

 

ウェダン・ロンデの有名店 Ronde Kauman Mbah Payem

有名なウェダン・ロンデの屋台は、王宮広場を西に進んだKauman/カウマン通りにある「Ronde Kauman Mbah Payem」です。
名物だったおばあちゃんは亡くなりましたが、お子さんたちがレシピを継承して、今も営業されています。

2.ウェダン・ウウー/Wedang Uwuh

ジャワ語で”Wedang”は「温かい飲み物」、”Uwuh”は「ごみ」を意味します。
「ごみ」といっても、ごみのように見えるスパイス、ハーブという意味でネーミングされただけで、実際のごみは入っていませんのでご安心ください。
ジョグジャカルタのイモギリ地方が発祥の伝統ホットハーブティーです。
主に、しょうが、セチャンと呼ばれる木の皮(赤色の天然染料にも)、クローブの枝と葉、シナモンの葉、ナツメグの葉、氷砂糖からできています。
お土産屋さんなどでも、パッケージにされたものが販売されています。

ジョグジャカルタのレストランや屋台、市場でも飲み物として提供しているところも多いです。
マリオボロ通りや王宮南広場の屋台アンクリンガンでも飲めます。(日が暮れてから)

3.コピ・ジョス/Kopi Joss

インドネシアで一般的な沈殿タイプのコーヒーに、熱々の炭火をポチャンと入れてしまう衝撃のコーヒーです。
名前の由来は、炭火をコーヒーに入れた瞬間に「ジョーーーッス」という音がするからだそう。
クラガン市場(Pasar Kranggan)にある屋台「Angkringan Kopi Jos Lik Man」が一番初めに提供した店とされています。

アンクリンガンと呼ばれるジョグジャカルタ、中部ジャワにある屋台の形式で、飲み物のほかに揚げ物、串もの、ナシ・クチンと呼ばれるバナナの葉で包まれたおにぎりのようなものが一緒に販売されています。
コピ・ジョスはジョグジャカルタ駅の北側マンクブミ通り、マリオボロ通り、王宮南広場の屋台(アンクリンガン)でも見かけることが可能です。
いずれも日が暮れてから。

ジョグジャカルタ、中部ジャワの伝統的屋台の形式

アンクリンガン

コピ・ジョス発祥屋台「Angkringan Kopi Jos Lik Man」

4.ジャワ・ビール/Bir Jawa

ビールといっても、ノンアルコールのハーブ飲料。
ジャワビールはスルタン・ハメンクブウォノ8世の時代に作られたジョグジャカルタ王宮の伝統的な飲み物です。
ビールを飲むオランダ人たちをもてなす際に、アルコールを飲まないスルタンのために、ビールに似たようなドリンクが作られました。
生姜、レモングラス、クローブ、シナモン、メソイ(シナモンに似たスパイス)、パンダンの葉、氷砂糖、ライムなどからできています。

王宮にある宮廷料理のレストラン「Bale Raos」で飲むことが可能。

ちなみに、ジョグジャカルタのビールなどのアルコール情報は、旅のヒントの最後に記載しています。

ジョグジャカルタの見た目がビールに似ているノンアルコールハーブ飲料

ジョグジャカルタ宮廷料理レストラン「Bale Raos」

5.ジャムー/Jamu

インドネシアの伝統ハーブ飲料ジャムーは、別記事で詳細書いています。

伝統ハーブ飲料ジャムー