概要:プランバナン寺院群 Kompleks Candi Prambanan
1991年に世界遺産に登録された遺跡郡。
古マタラム王国(サンジャヤ朝)時代(717年 – 929年)に建てられた。
プランバナン寺院群は、5km四方に渡っていくつもの遺跡が残る遺跡群の総称で、メインとなるロロ・ジョングラン寺院、ブブラー寺院、ルンブン寺院、セウ寺院が敷地内に点在している。
ロロ・ジョングラン寺院 Candi Roro Jonggrang
本堂となるシヴァ寺院(candi siwa)、本堂の南側ブラフマー寺院(candi brahma)、本堂の北側ウィスヌ寺院(candi wisnu)、ナンディ寺院(candi nandi)、 ガルーダ寺院(candi garuda)、アンサ寺院(candi angsa)、アピット寺院(candi apit)、ケリール寺院(candi kelir)、スドゥット寺院(candi sudut)ヒンズー寺院の9つの寺院の集合体。
ロロ・ジョングラン寺院の外壁には、古代インド叙情詩ラーマヤナをモチーフにしたレリーフが施されている。
ロロ・ジョグラン寺院の周囲に点在する遺跡群は、ほとんどが同時代に建てられた仏教遺跡。
このことからも当時、二つの宗教が共存していたことがよくわかる。
ロロ・ジョングラン寺院の中央にあるシヴァ堂の中に安置されているドゥルガー像には、この寺院の北にあるセウ寺院と関係した伝説が残っている。
セウ寺院 Candi Sewu
プランバナン寺院群の敷地内にある仏教寺院。
8世紀に建てられたセウ寺院は、ボロブドゥールやロロジョングラン寺院よりも古く、仏教寺院としてはボロブドゥール寺院に次いで中部ジャワで2番目に大きな仏教寺院。
メインとなるロロ・ジョングラン寺院より約1キロ北に立地。
ロロジョングラン寺院から徒歩でも行けるが、レンタルサイクルや敷地内の遺跡を巡回しているトロリーを利用すると便利。
セウ(sewu)とはジャワ語で、千を意味する。
実際には、1000はなく、249基の仏堂があったとされる。
この寺院には伝説があり、ロロ・ジョングランというお姫様に一目惚れした男が、求婚を迫り、困り果てたロロ姫は、「一晩で1000の寺院を作れたら、いいですよ」と約束する。
男は、精霊の力を使って、明け方までに999の寺院を作る。
あともう1つで・・・というところで、ロロ姫が細工をして、なんとか1000の寺院を作ることを食い止める。 それを知って怒り狂った男は、ロロ姫に呪いをかけて石像にしてしまった。
その石像が、プランバナン寺院に行けば必ず見学する、ロロ・ジョングラン寺院のシヴァ堂にあるドゥルガー像。 この伝説は、「Lara Jonggrang」というタイトルで当地で映画にもなっている。
月曜は、プランバナン寺院群のメインであるロロジョングラン寺院は入場制限があり中に入れないので、やむを得ず月曜に見学する場合はセウ寺院を見学すると良い。
ブブラー寺院 Candi Bubrah
仏教寺院。
ジャワ語で”Bubrah”は「壊れた」という意味。
この寺院が発見された当時。遺跡の損傷がひどい状態だったために名付けられたとされている。
ルンブン寺院 Candi Lumbung
仏教寺院。
名前の由来ははっきりしていないが、寺院の形が穀倉”Lumbung”に似ていることから名づけられたのではないかとされている。
セウ寺院とよく似た形。
入場料
外国人大人 Rp 400,000
外国人小人(3-10歳) Rp 250,000
KITAS/KTP大人 Rp 50,000
KITAS/KTP小人(3-10歳) Rp 25,000
営業時間
火曜~日曜 遺跡のあるヤードまで入場可能
月曜は整備点検のため、公園エリアのみの入場
チケット窓口 6:30-17:00
遺跡のあるヤードへの入場 7:00-17:30
敷地内マップ