
「神々の座」の名をもつディエン高原概要
ディエン「Dieng」の名前は、古いジャワ語の”di” =「場所、または山」と ”hyang”=「神」 から由来しているとされており、「神々の住む場所」を意味します。
標高が高いため、南国といえど肌寒いこともありますので、羽織るものをご準備ください。
入村料:
Rp15,000

ディエン寺院群
ディエン寺院群は標高2000メートルの高台にあるヒンズー寺院群。
マハーバラタの英雄にちなんで名づけられた8つの寺院があります。
ヒンズー寺院の三大神(創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァ)への崇拝する場所であるとされています。
アルジュナ寺院群
アルジュナ寺院、セマル寺院、スリカンディ寺院、プンタデワ寺院、センパドラ寺院の5つの寺院が同じ敷地内に建っています。
また年に一度、ジャワ暦カレンダー1 Suraの日に行われる「Ruwatan Rambut Gimbal」 と呼ばれるドレッドヘアの子どもたちの断髪式もここで行われます。
この地域では、ドレッドヘアの子どもたちは、ディエン高原の創始者(Kiai Kolodete またはKi Demang Rewok)の化身と信じられており、ドレッドヘアの子どもたちは、本人が断髪を望んだ場合で、神聖な儀式を通じてだけ髪を切ることが可能です。
神聖な儀式を通じて断髪しなければ、ドレッドヘアの子どもは病気がちになり、断髪が終わると幸運と繁栄がもたらされると信じられています。
アルジュナ寺院 Arjuna Temple
古マタラム王国時代8世紀ごろに建てられと考えられており、階段状の屋根の形などからインドからの強い影響を受けていることがわかる寺院です。
ジャワ島で一番古いヒンズー寺院とされていたが、現在は、西ジャワ・カラワンにあるジワ寺院が最古と言われている。
セマル寺院 Semar Temple
セマル寺院はアルジュナ寺院のすぐ隣にあり、アルジュナ寺院と同時期に建てられたとされています。
現在は、屋根の部分は残っていません。
かつてお祈り用の備品や道具を保管する場所として利用されていたとされています。
スリカンディ寺院 Srikandi Temple
この寺院群でヒンズー教の三大神のレリーフがあるのはこのスリカンディ寺院だけです。
北側にヴィシュヌ神、南側にブラフマー神、東側にシヴァ神のレリーフがあります。
プンタデワ寺院 Puntadewa Temple
プンタデワ寺院は、アルジュナ寺院群の中でもっとも細い形をしています。
この寺院は神殿にはいる階段があります。
センバドラ寺院 Sembadra Temple
センバドラ寺院は、南面、東面、北面の中央に張り出した部分があり、平面図が八角形の寺院で、他の寺院と比べてユニークな形をしています。


ガトカチャ寺院 Gatotkaca Temple
ガトカチャ寺院周辺には、実際には、セヤキ寺院、ナクラ寺院、サデワ寺院、ぺトラック寺院、ガレン寺院の5つの寺院がありますが、現在5つの寺院は崩壊しており、廃墟のようになっています。
ガトカチャ寺院は、センバドラ寺院に似た形をしており、壁の3つの側面には、魔除けのカラマカラが装飾されています。

ドワラワティ寺院 Dwarawati Temple
ガトカチャ寺院同様、ドワラワティ寺院もセンバドラ寺院に似た形をしています。
現在は屋根の部分が崩壊しており、全体の形は不明の状態。
ドワラワティ寺院周辺には、実際には、アビヤサ寺院、パーンドゥ寺院、マルガサリ寺院という3つの寺院があるはずですが、現在は3つの寺院は崩壊した状態です。
はじめに、ディエン高原の寺院は、マハーバラタの英雄の名前がついていると説明しましたが、ドワラワティ寺院は例外。インドのドワールカという都市名。
ビマ寺院 Bima Temple
ビマ寺院も7~8世紀に建てられたとされています。
この寺院は、アルジュナ寺院から約900メートル離れた丘の上に建っており、大きさは4.55m ×4.55m でディエン寺院群の中で最大です。
ビマ寺院は、屋根の形が北インドのシカラ(高い塔)の形をしながら、南インド様式のようにKuduと呼ばれる頭のレリーフが装飾されています。
北インドと南インドの様式が組み合わされたスタイルはこのビマ寺院のみで見られます。


シキダン地熱地帯 Kawah Sikidang
シキダン地熱地帯は、ディエン高原で一番大きな活動中の地熱地帯です。
主要な火口が、あちこち飛び跳ねるように移動することから、ジャワ語”Kidang”=「鹿」のようと名づけられたと言われています。
入場料
アルジュナ寺院群とセットで Rp30,000
開館時間
07:00-16:30


ワルナ湖 Telaga Warna
ワルナ湖は、ディエン高原にある湖。
”Warna”はインドネシア語で「色」の意味。
黄色、緑色と頻繁に色が変わることから名づけられた。
入場料
月~木 Rp117,000
金土日祝 Rp164,000
開館時間
07:00-17:00
Eem Suhaemi 著『The Mystery of Telaga Warna』(2016年)の小説の舞台となっています。
昔々、クタ タンゲハン王国にプルバマナ女王とスワルナラヤ王がいました。
なかなか子を授からないため宮殿の占い師にアドバイスをもらったところ、子を授かることができました。
その王女の名前は、デウィ・クンチュン・ビル。
王女は、大変に甘やかされて育ったため、彼女の願うものは、すべて叶わないといけない状態でした。
17歳の誕生日に最も美しい服と豪華なジュエリーだけでなく、髪のすべてを金の宝石で覆うことを望みました。王は行き過ぎた要求に激怒しましたが、王女を愛する人々は富を集め、王女の願いを叶えようとしました。誕生日会当日、贈り物の宝石を見た王女は、宝石の形が気に入らず、不機嫌になりました。
その時、辺りが暗くなり、嵐がきて稲妻が起こり、クタ タンゲハン王国は沈みました。
クタ・タンゲハン王国は色とりどりの水が流れる湖に変わりました。その色は王女の宝石の色から来たと言われています。

茶畑フォトスポット
高原にある茶畑プランテーション
茶畑を見学できるフォトスポット、併設カフェなどがあり人気。

