カスナナン王宮 | Keraton Surakarta Hadiningrat
カスナナン王宮は、1745年に第2代国王パクブウォノ2世によって建てられました。もともと王都はカルトスロにありましたが、この地へ遷都したことをきっかけに、地名も「ソロ」から「スラカルタ」へと改められました。以来、王族の居住地であり、スラカルタ文化の中心として長い歴史を刻んできました。
王宮内には、八角形の美しい塔があり、かつては年に一度、王が南海の女神ニャイ・ロロ・キドゥルと会う儀式が行われていたと伝えられています。伝説と歴史が交錯するこの場所は、王宮の象徴的存在です。
内部では、ジャワの伝統工芸品や歴代王の遺品が展示されており、王宮建築の優雅な意匠も見どころのひとつです。訪れる際は、サンダルや帽子、サングラスの着用は禁止されており、入口で脱いでから入場します。格式ある空間ならではの礼儀を守りながら、ジャワ王国の歴史に触れてみてください。


カスナナン王宮の基本情報
| 住所 | Jl. Kamandungan, Baluwarti, Kec. Ps. Kliwon Kota Surakarta 📍Google Map |
|---|---|
| 開館時間 | 月~木 9:00-14:00 土~日 9:00-15:00 |
| 定休日 | 金曜 |
| 入場料 | Rp 60,000 |
ダナルハディ・バティック博物館 | House of Danar Hadi
ダナルハディ・バティック博物館は、インドネシアを代表するバティックブランド「Danar Hadi(ダナル・ハディ)」のオーナーが長年かけて収集した貴重なバティックコレクションを公開する施設です。
館内には、ジャワ各地やインドネシアの様々な地域で作られた、歴史的・芸術的価値の高いバティックが数百点以上展示されています。展示は地域や技法ごとにわかりやすく分類されており、バティックの模様や色彩、用途の違いをじっくりと見比べることができます。中には王族や特別な儀式のために作られた希少な布もあり、布に込められた物語や文化背景を感じられるのが魅力です。
見学は英語またはインドネシア語のガイド付きツアー形式で行われ、模様に込められた意味や染色技法の特徴など、専門的な知識を交えながら解説してくれます。バティックに興味のある方はもちろん、インドネシア文化を深く知りたい旅行者にもおすすめのスポットです。

ダナルハディ・バティック博物館の基本情報
| 住所 | Jl. Slamet Riyadi No.261, Sriwedari, Kec. Laweyan Kota Surakarta 📍Google Map |
|---|---|
| 電話番号 | +62-271-714326 |
| 開館時間 | 09:00-16:30 昼休憩 11:30-13:00 |
| 入場料 | Rp 45,000 (英語またはインドネシア語のガイド付き) |
マンクヌガラン王宮 | Pura Mangkunegaran
マンクヌガラン王宮は、1757年にマンクヌゴロ王によって建設されたスラカルタの歴史ある王宮です。現在も王族の末裔が暮らしており、宮殿内は格式と伝統を感じさせる静かな空気に包まれています。
最大の見どころは、インドネシアで最も大きいといわれる木造のペンドポ(Pendopo:大広間)。柱や梁の装飾は細部まで美しく、ジャワ建築の粋を堪能できます。毎週水曜日には伝統舞踊、土曜日にはガムラン演奏の練習が行われ(10:00~12:00)、運が良ければその様子を見学できます。
王宮の内部は、必ずガイドと一緒に見学します。ガイドは英語やインドネシア語で、歴史や展示物の背景、王族の暮らしぶりなどを丁寧に解説してくれます。
訪問の際は、露出の多い服装は避けること、そして長く王族の特権とされてきたS字模様のパラン柄(Batik Parang)の服は着用しないことがマナーです。これは王室への敬意を示す大切な習わしです。落ち着いた服装で、王宮の歴史と文化を心ゆくまで味わってみてください。



マンクヌガラン王宮の基本情報
| 住所 | Jl. Ronggowarsito, Keprabon, Kec. Banjarsari Kota Surakarta 📍Google Map |
|---|---|
| 開館時間 | 月火水金土日 8:30~15:00 木曜とジャワ暦のWageの月曜 8:30~14:00 |
| 休館日 | 祝日 |
| 入場料 | Rp 50,000 (キャッシュレス、クレジットカード可) プラス別途、有料ガイドを雇う必要あり (チップ制/現金払い) |
トリウィンドゥ骨董市場 | Pasar Triwindu
マンクヌガラン王宮のすぐ近くに位置するトリウィンドゥ市場は、ソロで有名な骨董・ヴィンテージ市場です。2階建ての建物とその周囲に、骨董品、アンティーク家具、古い陶器や銅製品、昔の紙幣や切手、さらには懐かしいおもちゃや置物など、ありとあらゆる品が所狭しと並んでいます。
中には高価なコレクターズアイテムもあれば、一見ガラクタのように見えるユニークな掘り出し物も。値札が付いていない商品も多く、値段交渉も市場ならではの楽しみのひとつです。
市場内を歩いているだけでも、ジャワの歴史や文化が感じられ、写真映えするスポットも豊富。骨董好きはもちろん、ただぶらりと散策するだけでも楽しい場所です。

トリウィンドゥ骨董市場の基本情報
| 住所 | Jl. Diponegoro, Keprabon, Kec. Banjarsari Kota Surakarta 📍Google Map |
|---|---|
| 営業時間 | 09:00-16:00 |
バティック・クリス・ヘリテージ | Batik Keris Heritage
ソロ市内にあるこの歴史的建物は、1920年、裕福な華僑商人シエ・ジャン・ホ(Shie Djian Ho)の邸宅として建てられました。美しいコロニアル様式の建築で、当時の豪華な暮らしぶりをしのばせます。
この屋敷は「オマ・ロウォ(Omah Lowo)」という別名でも知られています。ジャワ語で「コウモリの館」という意味で、長い間所有者が変わったのち放置され、いつしか大量のコウモリが住み着いたことから、地元の人々にそう呼ばれるようになりました。
2016年、バティックブランドとして有名なBatik Kerisのオーナーがこの建物を買い取り、丹念な修復作業を開始。4年の歳月を経て、2020年に「Batik Keris Heritage」として新たに生まれ変わりました。ちなみに、Batik Kerisのオーナーと元の所有者シエ・ジャン・ホは親戚関係にあたります。
現在は、修復された歴史的建築とともに、バティックの魅力を発信する場として開放されており、文化と歴史が融合した独特の雰囲気を楽しむことができます。



バティック・クリス・ヘリテージの基本情報
| 住所 | Jl. Perintis Kemerdekaan No.1, Bumi, Kec. Laweyan Kota Surakarta 📍Google Map |
|---|---|
| 営業時間 | 09:00-21:00 |
| 入場料 | 邸宅内を見学するには、手前にあるBatik Kerisの店でひとり1点買い物をする必要あり。 (ポストカード以外の小物でもOK) ガイドの案内で見学。 その隣の系列のカフェで飲食をすると、庭エリアは見学可能、邸宅は不可。 |
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